003: ピッコロトランペット 思ってたのと違う!

ピッコロトランペット 思ってたのと違う!

カッコいいとちょっと変が混ざった、まさにいとおしい形です。

YAMAHA YTR-6810Sはこちら

普通の法則

楽器は発音をつかさどる部分の長さを倍にすればオクターブ低くなり、逆に半分にすればオクターブ高くなる、というのはだいたいそんな感じの法則です。 バリエーションのある楽器、形はぐるぐる変わってたりしますが、長さを見るとこの関係が多い。

チューバ→ユーフォ、で半分。ユーフォ→トランペットで半分。これでちょうど1オクターブずつ上がってるわけです。 ならば。トランペット→半分の長さのピッコロトランペット。これならばあのハイノートのさらに1オクターブ上が! と考えたのだと思います。しかし!

木管と金管の発音の違い

木管の発音は、様々な周波数が混ざった音を、管が増幅する原理。なので、オーボエのリードがあの大きさだから、コントラファゴットは卒塔婆みたいな大きさ・・・じゃなくても良いわけです。固有震動を持ちにくい木質の板を振動させ、その中から低い成分を拾って増幅すれば良い。

そうじゃない金管。唇の振動が割とそのまま音の高さになります。 つまり、トランペットの1オクターブ上を出そうと思うと、唇の振動が倍にならないといけない。

木管とは違います。だから、多分「思ったのと違う!」

となったかも。

利点は無くはない

でも、ハイノート=倍音が渋滞気味、1オクターブ上の管長なら、倍音列が同じ音域でもすかすかになって当てやすくなります。

という側面で、「思ってたちょうど倍!にはならないが、1.5倍くらいのところでは使えるからまあいいか」的なポジションになってる気がします。

最初の人の思惑は、 「トランペットのちょうど1オクターブ上をトランペットを吹くように奏でられるマシーン」 と思って作ったんだと想像してます。

なんかそういう勢いって大切だと思います。


↑このジンバオってメーカーも攻撃的なんですよねー

↓どうしてこのデザインのまま販売を決めた!


↓これならつい買ってしまう・・・

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