CD聴くなら、価格もお手頃ミニコンポ。おすすめ6選。

CD聴くなら、価格もお手頃ミニコンポ。おすすめ6選。

 

楽器の上達を早くしたいなら、プロのCDを買うべき

…と記事を書きました。3000円を用意しろ(同じサイト内のページに飛びます)のところで。

そうしたところ、あちこちから「CDを再生するものを持ってないんですが」とジェネレーションギャップを感じるご意見をいただきました。

なに。そんなことになってんのか!でも!いま、あらためてミニコンポに注目してもいいんじゃないか、という状況です。

スピーカーでちゃんと音場を作って聴くこと=楽器が分かる!

音は物理的な現象がスタートです。

何かが震動して

それが空気を震動させ

その振動が耳に届く

そこからは脳の出番です。聴こえた音から、なにかの意味を見出す。音が音楽になる瞬間です。

楽器の音はどうなっているでしょう。

電子楽器などはダイレクトに電気信号を作り出すものもありますが、吹奏楽で扱う楽器は上で書いたような物理震動です。

何か(リード、唇、空気など)を振動させ
楽器という機構によってきれいな震動に変わり
その振動が空気を伝わり
耳に届く

という順番で我々に届きます。

電子楽器も最終的にはスピーカーから出て、震動=空気の粗密波にはなるのですが、その空気は、重さも摩擦もあり、何もないところから震動させるのにはエネルギーが必要。

そんな状態を突破してきたものが、音として認知され、さらに音楽として理解されるわけです。

この状況を再現するために、自分のいる空間の空気を振動させる必要があります。それには、ヘッドフォンやイヤホンよりも、スピーカーの方が、楽器の鳴り方を聴く状況に近いのです。

では、CDをスピーカーで聴く装置は?

色々なやり方があります。でも、基本的に必要なのは

 CDを再生するプレーヤー
 音を増幅する回路
 それを出力するスピーカー

です。そういう要素を持っているのは色々あります。

  • CDドライブを持つPCに外付けスピーカー
  • ラジカセ
  • ミニコンポ
  • 単体プレーヤーとアンプとスピーカー

だいたい音が良くなっていく順に並べました。値段も高くなっていきます。実際に、音の仕事もしている自分の持っているものを並べてみます。そんなに高いものは使っていません。

↑アンカーのモバイルBlueToothスピーカー。充電で持ち運び可能。スマホからも使えて割と低音まで元気な音が鳴ります。これは出先でのデモで便利です。


↑このくらいスピーカーのバックキャビ(スピーカーを収める箱の容積)が無いと音楽聴くには向かないかな。

このモデル、実は相当音が良い。値段もこっちの方が安かったのに、ミニコンポとどっこいどっこいの良い音がします。


↑自宅リビングに置いて、メインのCDを聴くマシンになってます。本当はもっと大きいスピーカーのものにしようと思っていたのですが・・・写真だと分かりませんが、相当奥行きがあり、つまり、スピーカーボックスの容積も大きく、音は十分だったのです。

結構古い作りですが、ちゃんと箱が鳴ることを積極的に設計した良い音がします。


↑仕事のお付き合いで、次に買うとしたらこれかなと。ただし。これにアンプとスピーカーが別途必要になります。これだけ未購入です。

結局どれ?→ミニコンポ

お勧めする理由は

  • あとでスピーカーだけを代えたりすることもできる
  • 結線などがそれほど面倒ではない
  • スピーカーの配置の自由度が高く色々音場を試せる
  • 無駄にならない
  • それほど高くない

などです。ではどれが今は良いのでしょうか。

自分は既に音を出す装置はいくつも持っていますが、音響的なものが大好きなので、ウォッチは万全です。

今お勧めできるものを挙げてみます。

勝手にお勧めミニコンポ!

ソニー マルチコネクトミニコンポ CMT-SBT40 : Bluetooth/FM/AM/ワイドFM対応 ホワイト CMT-SBT40 W

いつの時代も若者はソニー!

やはり、最初に手にするのは印象も大事。ブラックモデルもありますが、ここでメーカーに着目していただきたい。

ソニーだから良い、ではありません。

ソニーを含む「音響製品に強いメーカー」であることは、音楽人としてはいつも気にしてみてください。

PCの周辺機器メーカーが音響装置を作る場合もあります。もちろん良い製品もありますが、はずれもあります。

音響専門メーカー、音響部門がしっかりして専用品を作っているメーカーは、カジュアルな製品でもしっかりと音に向き合った製品を作っています。

そして、今風に使いやすいブルートゥースなどの無線系などもちゃんとしてます。スマホとの連携なども含めデジタル系のソースを扱うのに問題はありません。

でも、なんだか安いなーというのが率直な感想。電子回路の集積化などの恩恵もあってこんな値段でこんな良いものが買える世の中になったのです。

もちろんスピーカーもちゃんとした箱を用意してくれてます。これ、色々な音響機器を触ると箱の容積のありがたみが分かります。

パナソニック CDステレオシステム シルバー SC-PM250-S

東のソニー、西のパナソニック。
ソニーはAV系、IT系が主流ですが、パナソニックはいわゆる生活家電も製造している。実はこのことは音質だけでない、もう一つの重要な品質「故障が少ない」ということにつながるのです。あと、こちらの方が少しお求めやすいのもいいですね。
音は問題ありません。機能的にも結構ソニーのと似てますね。パナソニックは、スマートTVなどでもソニーより先行していた部分もあり、いわゆるオーディオビジュアルの安定感もしっかりしてます。

ケンウッド コンパクトHi-Fiオーディオシステム Bluetooth/NFC/ハイレゾ/USB接続対応 Kシリーズ K-515-N ゴールド

ドンシャリサウンドの元祖。

自分が若い時に欲しかったブランドがこれ。歯切れのいい元気な音を作る、というイメージがあって、もちろんオーディオブランドとしての信頼もあります。

このモデルは前の2モデルと違って価格は上がってますが、その要素はハイレゾ対応、の部分です。

ハイレゾは今の周辺部品や最終的な再生方法などから、実はオーバースペックな部分もあって、ある意味無駄な部分が多い技術です。でも、実はハイレゾをうたう製品は、周辺部品の質が間違いなく高く、本質的な部分をきっちり底上げするのです。なので、比較的手に入れやすいハイレゾ対応機器はお得なのです。

電源もコンデンサーも結構いいの使ってる場合が多い。

ほら、スピーカーのフィニッシュも相当手が込んでます。

SANSUI 真空管ハイブリッドアンプ搭載CDステレオシステム SMC-300BT ブラウン

おじいちゃんやお父さんにねだるならこれ

真空管!令和の時代にですよ。

若い方は、真空管ってなんですか、というところかもしれません。まあ半導体というものが出てくる前にそんな仕事をやっていた部品ですが、アップを見てみましょう。

ガラスのチューブの中に配線された回路が、動作をするとオレンジ色に光ってしまうのです。もうレトロの極致です。

もちろん部品一つだけを見ると、今の部品よりも性能は落ちる部分もあります。でも、オーディオの回路は、最終的にはアナログに変わって出力までつながります。実は、この過程で真空管が活躍できて特性を発揮できる部分があるのです。また、スマホ接続などの機能はもちろん今風。

でも。真空管、という部分が「おねだり作戦」にはかなり重要。

少し古い世代の方は皆さんオーディオに興味があり、さらに若いときには高い機器は当然手が出ない。

そうです。真空管を使ったオーディオは高級機だったのです。

なので、お父さん、おじいちゃんにおねだりすると良いと思いますよ。令和の今、ジェンダー的に問題のある発言をしているみたいですが、恐らくお母さん、おばあちゃんは真空管と言われてもきっと興味を示さないと思います。

ちなみにこのメーカー名、ちょっと古い世代にとっては「お!」というものです。それもあっておねだり力が強いです。

デノン Denon D-T1 CDレシーバーシステム CD/FM/AMラジオ/Bluetooth対応 ブラック D-T1K

しぶい専門メーカーならではのビジュアル(音も!)

SANSUIさんに続き、デノンさん。昔はデンオンさんだったはずが海外でDenonがそのまま発音され、日本での呼称もデノンにした・・・という推測。

さて、専業メーカーですから、抜かりはありません。価格はそんなのでいいんでしょうかくらいに抑えているのに、クラスDアンプ、96KHz/24bit対応の光デジタル音声入力対応。つまりペリフェラルもちゃんとした部品を使うからハイレゾ対応はお得!の法則が使える製品です。

また、この見た目もポイント。

  • 日立・東芝・パナ・シャープ。
  • ソニー・ケンウッド・ヤマハ。

上は「白物家電」を作っているメーカー。下は「黒物」と呼ばれたオーディオビジュアル製品専門メーカー。

白物とは、冷蔵庫や洗濯機や電子レンジや炊飯器など、いわゆる生活家電で、白いイメージが多い。対して、スピーカーや各種オーディオプレーヤー、昔は黒ばっかりだったので、そんな風に呼ばれます。

それを裏切らない黒!

最新の装備で古のイメージをキープしつつ、価格も丁寧に。これもなかなかです。

JVC Bluetooth対応USB端子搭載 コンパクトコンポーネントシステム(ブラウン)ウッドコーン WOOD CONE EX-S55-T

最新機能をアンティークに包んだ老舗の最新作

とにかく、出力の大きさをきっちり今風を無視して大きく取り、スピーカーを鳴らすことに力を入れている製品です。木の胴体が鳴ってるようなコントラバスの音、みたいなものを再現するにはこのくらいの性能は欲しい。

例により、ハイレゾ、BlueToothあたりはきっちり抑えて最新機能ですが、なんといってもフィニッシュがかなりレトロな感じ。

これもおねだりがいいのかなぁ。3ピースで配置もしやすく、色々なレイアウトで鳴りを楽しむこともできます(これもYAMAHAのコンポと同じく、奥行きはあります)。

性能や機能はちゃんとしてるから、長く使えますので、コントラバス奏者はぜひ。




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