009: 吹奏楽上達法 具体的行動その3 超攻撃的ロングトーン

吹奏楽上達法 具体的行動その3 超攻撃的ロングトーン

吹奏楽部3大つまんないことの1=ロングトーン。

(あと2つは何が適当かまだ思いついてません)

ロングトーン。好きでしょうか?

私は、あることをするようになったら面白くなりました。考え方を代えただけなんですが。

ロングトーンも長い校長の話も退屈!?

ゲームは楽しい

ロングトーンを一種のゲームと考えました。いかにイメージに近い音をキープできるか。できたら勝ち。できなければ負け。

それを攻略目標にして、数々のテクニックと工夫で達成する。

また出ました、このブログで良く使う言葉、イメージ

これからも何度も出てきますが、先に説明したフィードバック回路があるため、イメージを持たないと、回路の収束点がないまま無駄に回り続けます。収束点=理想の音、と設定があれば、そこに向かって音は変化していきます。

フィードバック回路、おさらい

フィードバック回路はこれ↓

これを踏まえまして。

ロングトーンのイメージとは

ロングトーンに対して、自分は下の図のようなイメージを持ちました。

上が理想的なロングトーン。下はよたよたしたロングトーン。マウスで頑張ってよたよた風に書いたものです。

当然上の図が理想です。

頭からしっかりとした狙いの音色・音量が力強く出て、そのまま最後まで。

下は、なんやら貧弱な始まりだし、音量も不安定、音色も色々な状態が安定せず出現。

実際、人間が

  • 生身の体で空気を送り込んで
  • しかも安定しない口周りの筋肉をコントロール
  • さらに今日は眠くてむくんでいるかもしれない

そんな状況だと、理想のような安定もしません。

イメージする→吹く→それを聴く→

でも、上の図を頭に置いて、実際に下の音が出る、というのを明確に認識してみてください。その違いが分かります。

分かれば、次はその違いの部分を理想と必ず比べながら吹きます。つまり

  • 頭→最初からしっかり音が出せているか
  • 音量→一定かつ適正な大きさか
  • 音質→一定かつ良いものか
  • 音の終わり→しっかりと終われたか

を意識し、違いがあれば正解に近づける。この繰り返し。
(逆の言い方をすると、違いが分からなければ下手なまま)

適切な負荷をかけて成長する理論

これを踏まえ。さらに、先に述べた筋肉運動の「適切な負荷があると成長する」理論を入れ、自分は以下のような順番でロングトーンを攻略しました。

(1)全く力を入れずに吹ける音程(金管なら開放で出る下の『ソ』とか)でメゾピアノ
→これで唇の筋肉の緩んだ状態を意識できます。
→数分くらいダラーっとやって唇の筋肉もほぐします。
→最初は均一・スムースは意識しすぎないように、ほぐしを目的で。

(2)それより少し唇のコントロールが入る高い音、低い音を同様に
→これも上下数分ずつ。5分もいらないかもしれません。
→相変わらず音量は中程度。力を入れない程度で。

(ここまでウォーミングアップ)
(ここから①しっかり息を吸い②いつもより少し長い音を目標に)

(3)いよいよ、均一・スムースのイメージ通りの音を出します。
→音量の変化を付けて様々なパターンでやることで、負荷となります。次の順番で負荷を意識して実行してみてください。
①(1)(2)と同じ音量でやってみる
②少し大きな音でやってみる
③かなり小さな音でやってみる
→高い音、低い音、でも同様。何度も何度もやりながら、音域も広げてみてください。

これだけになります。シンプルですが、

「少しの負荷を感じる」状態でしっかりと一定の音を出す

まとめると短いです。あとでメモに書き写して持ち歩いてください。

イメージと照らし合わせながら吹くのは、非常に疲れます。頭の中も。だから、適当に効果を実感したところでやめてください。

自分の音に集中(=良く聴く、イメージとの差を聴き分ける)するだけで、ボーっと吹いている時とは全く違う時間になります。これを、ゲーム的に言い換えれば、攻略。少しロングトーンが面白くなったでしょうか。

ならない?

でも、まずは意識して実行してみてください。そのとき、適当な頭の中のカウントでは、苦しくなる前にやめてしまったり、とさぼります(人間はかならずさぼる動物です)。

メトロノーム、チューナー、などをうまく使うと、監視されてるみたいで続けられます。

次回は、さらにロングトーンが楽になる技を書きます。


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