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吹奏楽上達法 筋トレは必要?意味ある?→演奏が筋トレです
さあ、スポーツウェアに着替えて!
・・・うそです。走ったり腹筋したりする暇があったら、楽器を持って吹く方が100倍早くうまくなります。
私が中学生のころ、校庭を走らされたり、腹筋をやらされたりしました。無駄でした。
純粋な筋トレは、楽器上達に100%意味はありません。5%くらいはあるかも、程度です。
普通の筋トレは意味ないし、無駄
でも、いきなり「無駄ですからやりません」とは言いにくいクラブもあると思います。健康にはいいので、それはそれとしてやっておいても損はありません。その代わり、このブログで得た知識で、別の時間で効率的な練習をしてくだされば良い。
↓ここから時短練習法が連載されてます。
ぜひクラブの中で部長さんなど、偉くなったら、練習時間中のジョギングと腹筋は廃止してください。
今はクラブの和を乱さないのも重要な姿勢。
なぜなら、みんなで合奏をする体験から得るものも大きいからです。
でも筋トレの原理は使えます
タイトルに書いた「演奏が筋トレ」。
これは、よくある腕立てや腹筋のことではありません。
日頃の楽器の練習が実は筋トレと同じことをしているのです。
演奏の上達には筋肉が大きく関わります。
実例をみてみましょう。楽器を構えるところから既に筋肉が働いています。
・楽器を持つ
→安定した保持のための腕や体幹の筋肉が必要です。
→運指によって、バランスも変わります
→口と楽器の関係をキープするのに筋肉が働きます
→安定した保持のための腕や体幹の筋肉が必要です。
→運指によって、バランスも変わります
→口と楽器の関係をキープするのに筋肉が働きます
・楽器を吹く
→安定して大量の息を制御する身体の中心部分の筋肉
→安定した音を保つ唇やあごの筋肉
→安定して大量の息を制御する身体の中心部分の筋肉
→安定した音を保つ唇やあごの筋肉
・演奏をする
→長時間、必要な筋肉を制御する持久力
→長時間、必要な筋肉を制御する持久力
さらに、
・演奏会後に現場の片づけをする腕力
ってのもありますね。最近、それがつらくて。
絵で見るとこんな感じです。
↓これは違う筋肉
この演奏に必要な筋肉は、良く筋トレなどの話に出てくる筋肉と同じ性質です。つまり、
演奏に必要な筋肉は鍛えれば強くしなやかになるし、さぼれば弱くなる。
これが基本的には毎日練習を続ける理由でもあります。(筋肉には休息も必要、というのは練習でもいっしょです。たまには息抜きしてください)
でも腕立てと腹筋ではない
演奏に必要な筋肉を鍛えるには演奏!
筋肉を鍛えるために、
・唇にばねをくわえさせて開けたり閉めたり
・運指を鍛えるために指立てふせ
・腹筋を鍛えるための腹筋運動
・持久力を作るためのマラソン
・運指を鍛えるために指立てふせ
・腹筋を鍛えるための腹筋運動
・持久力を作るためのマラソン
のような、単体のフィジカルを鍛えるような訓練は不要です。
先に説明した筋肉は、「楽器を練習する行為」を通じて適切に必要な部分が鍛えられます。
さぼる筋肉に少しの負荷
ただし、筋肉はさぼりがち。楽な状態で筋肉を使っても鍛えられません。
「少しだけ負荷をかける」ことが重要。
負荷、というのは「少しだけ限界を超えてみる」ことで実現できます。
少しだけ、の例を実際の演奏でみてみます。
ロングトーンでいつもより少しだけ長く頑張る
いつもより少しだけ音量を大げさに表現する
敢えて気持ちよくない遅いテンポで練習
極限まで音量を小さくして演奏
すると、楽な演奏をしているときとくらべて筋肉は疲労します。
そしてこの疲労から回復をする際、この負荷の分だけ成長します。
いきなり大きな負荷はダメです。疲労の方が大きくなり、翌日の練習に差し支えます。
「少しだけ」というのがポイント。つまり、
無理の無い少しの負荷×継続=成長
ということで、成長をしていくことになります。
次は、その考え方を使って、面倒くさかったりつまらなかったりする基礎練習を超攻撃的にやっつける方法を書きます。(例のあれですよ!)