発想力を伸ばす 番外編 祝最優秀賞! 54字の物語で究極の縛りプレー

発想力を伸ばす 番外編 祝最優秀賞! 54字の物語で究極の縛りプレー

埼玉県制150周年!

埼玉県150周年

埼玉県が誕生して150周年。ちょっと考えると、廃藩置県によって、色々なところで150周年なのかな?と思いますが、他県は知らぬ、埼玉県民の自分としてはこのイベントに乗っかりました。

色々なイベントがある中・・・タイトルにもある、氏田雄介氏考案の『54字の物語』をフォーマットに使い、句読点や括弧記号を含めた54字ぴったりでの『文学』を競うものがありました。

10作品ほど出して、みごとに

最優秀賞

をいただきました。発表のページは以下。

54字の“埼玉”物語文学賞の受賞者が決定しました!

作品はこちら。

ありがたきお言葉。

他に選ばれた作品はこちら。皆さん、力作です。

自慢はここまで。

ワンメークレース

なんでもあり、という中で良いものを!というのは芸術にだんだん近づいてきます。他の作品との比較が難しい。

ゴッホとピカソ、どっちが上手い?などという比較に意味がありません。

しかし、レギュレーションを決めると、芸術からスポーツになっていきます。

例えば・・・

フィギュアスケート

ジャンプしまくればいいじゃないか!ではありません。

ジャンプは1種類1回まで。コンビネーションの場合は除く、などの『縛り』があることで、自動採点の要素が増え、主観による順位ではなく、客観的な順位に近づきます。

もちろん、タイムレースや長さを測定するものではないので、主観が入る余地は大きめではありますが、『氷上のダンス』ではなく、『スポーツ』として扱えるわけです。

カーレース

こちらは、F1のように、レギュレーションが決められていてその範囲で自由に車をデザインできるものもありますが、ずばり、ワンメークレースというカテゴリもあります。

ベースにする車種を一つに決めるもの。

新聞配達でおなじみのスーパーカブも、ワンメークレースを開催すれば、その中での競争がはっきりできて、技術的にも技量的にもF1並みの戦いができるわけです。

2020 CUB CUPのページはこちら(別のページで開きます)

54字、という縛り

54字の物語、は9文字×6行の原稿用紙を模した中での表現を行います。

これまでも様々なイベント等で使われてきましたが、この文字数で納める、ではなく、54マスぴったり使う、という縛りも一般的です。しかも、かっこ記号や、句読点、ビックリマークも。

こうなると、

まずは収める
句読点や括弧記号の位置を気にする
文字や表現で調整する

といった縛りが発生してきます。この範囲で、面白い、感動させる、感心させる、オチを付ける、など、やっと表現面でのレースが始まるわけです。

発想をする、という作業

簡単に考えると、広く考えを飛ばす、という作業にも見えます。

しかし、実際にサービスを企画したりゲームを企画したりするときは、必ず、なんらかの外部制限があります。

勝手にありもしない機能を想像して、すごいゲームだ!というわけにもいけません。

つまり、『実用的発想』は、制限の範囲での最高性能を出す、ということになります。

これが、ワンメークレースと同じ考えなわけです。

実際、発想法を教えるときも、いきなりアイディアを出させません。ある種の縛りを設け、その中で作業をしてもらいます。このことにより、余計な考えが広がらないこと、他人との差が良く分かること、という利点が生まれます。

こちらで、制限が必要な理由を解説しています

ツールとして素晴らしい

このフォーマットは、他にも素晴らしい点があります。

短い

これは、作業時間を考えると正義です。訓練は回数をこなしたい。一つの作品を仕上げるのにも、原稿用紙10枚、などと言われると大変ですが、目の前の54マスを埋めるならば先も見えます。

9文字の制限

事由に54文字、じゃなく、形式的に9文字で行が終わります。いわゆる表現以外の形式についての訓練もできます。

見やすい

他人の作品と比べるのも楽。どこが自分と違うのか?なども比較しやすいので、勉強になります。

やってみてください。

このフォーマット、ウェブで実際の原稿用紙を埋める、という使い方が用意されています。

下のフィールドに文字を入れると、上の原稿用紙が埋まります。例は氏田氏によるもの。画像をタップすると、別ページでジェネレータのページにジャンプします。

やってみた

今回のブログをまとめてみました。

できはともかく。作った作品は画像で吐き出せますので、色々なところに使えます。

ぜひ皆さんも遊んでみてください。

出版も多数!



 

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