防災・被災の電気問題決定版! 焚火で発電、BioLite キャンプストーブ2

防災・被災の電気問題決定版! 焚火で発電、BioLite キャンプストーブ2

被災生活のエネルギーインフラ

忘れたころにやってくるのが災害。不定期に来る地震だけでなく、最近は台風もレベルが尋常ではなくなってきて、本当にいつ・誰が・どのくらいの期間、被災者になるか分かりません。

被災すると、まずは避難所生活が思い浮かびます。その時、

 ガス
 水道
 電気

については、その施設で供給されるものを利用することになります。そこでは、ある意味最低限の生活。

徐々に自宅に戻れる人は戻っていくのですが、ここで、戻らない恐れがあるのが、上の3つ。どれかがかけても大変。でも、その中にも対応の差があります。

ガス=熱、水道=水、電気=?

多くの人は、ガスを煮炊きに利用します。一部発電に使う仕組みを導入している人もいますが、3つが揃わないとそもそも動作しないので、一旦忘れます。

水道は水の確保。

ガス=熱の確保

カセットコンロや焚火、といった比較的ローテクでなんとかなる場合もあります。自分はこっちを準備済み。

カセットコンロ アウトドア仕様が被災時に◎! イワタニ「カセットフー 風まる」

水道=水の確保

「作り出す」ことはできないので、備蓄や配給に頼らざるを得ませんし、そのサポートも命に直結するので比較的早く動き出してくれます。

電気は?

上の2つに比べると「復旧が遅れる場合はとことん送れる」「道具が無いと作り出せない」ということもあります。バッテリーもいつかは切れます。

また、個別の電気の配達、というのもそういうインフラは今ありません。

でも、通信という大事なインフラには電気は必要。この最低限を自分で作り出せないでしょうか。

よくある電気の作り方

手元で電気を発生させる方法のうち、個人レベルで使えそうなのは太陽光発電。カセットボンベを使った発電機、というのもありますが、2本で1時間、などと限定的です。

まずは太陽光発電が選択肢になりそうです。お日様がエネルギー源なので、一見良さそうなソリューションですが、実は太陽電池の品質問題があります。

ポータブル太陽電池の問題点

一見環境にもやさしく、基本料金無料、のポータブル太陽光発電。実際はどうでしょう。

 低品質のものも多い
 品質の劣化が速い(上と連動)
 捨てにくい
 限定的な期間の利用の場合、発電量が少ない場合も

などの問題があります。25年保証、などをうたう住宅用と違い、とりあえずのソリューションでの売り切り。こうなると、品質の低い商品が市場に混ざってきます。また、それを見分けるのも困難。また、劣化を防げないのですが、低品質のものは劣化も速い。

捨てにくい問題は見逃されがちです。太陽光発電パネルは、かなり環境には毒性が強く、本来であれば適切な処理が求められます。でも、きっと使えなくなったら燃えないゴミ扱いだと思います。これが困る。どこかに捨ててそこに太陽光が当たると、部分的にでも発電をしてしまいます。そうすると、他のゴミと一緒の場合、発電された電気がショートして、可燃物に燃え広がったりする恐れも。つまり、火を吹くゴミということです。

また、最後の発電量問題。被災した期間が晴れならば問題ない。でも、梅雨の期間、冬、雨がち、などの条件が重なると、必要なタイミングで電気が作れない事態も。

一度に解決、焚火で発電!

そこで見つけたのが、

焚火で発電

という考え方。なにそれ。という具合にびっくりしてみましたが、焚火の熱を電気に変換したわけですね。ペルチェ素子?

はい、ペルチェ素子でした。これは、貼り合わせた二枚の金属に異なる温度を与えると、ゼーベック効果により、電流が発生する仕組み。熱せられた側と外側の温度差が発電のエネルギーです。逆に、電気を流すと2枚に温度差が生まれ、物を冷やすこともできます。音のしない冷蔵庫やCPUクーラーなんかに使われたりします。

焚火部分は、この絵はキャンプ用で小さいタイプですが、色々な製品展開はあります。でも、原理は同じ。

ちょっと通常のアナログ焚火ポットと違うのが、自分で持ってる電池を使い、風を送ること。これにより、安定した大火力がこのサイズでも取り出せる、という実用性もあります(最初に充電しておかないとファンが最初から回らないのですが・・・)。

とはいえ、ある意味究極

そんなに実際に焚火をしても大丈夫な場所やタイミングは発生しません。

普段アウトドアを楽しむ人は問題ないでしょう。また、庭のある人が、メンテや使い方の習得を兼ねて、休日にお茶を入れてみる、などの使い方もできれば、いざという時に慌てません。

実際のインフラ復旧はそれほど長期間になることはあまり予想できません。でも、万が一!ということに不安があるときの、「これだけあれば、煮炊きと最低限の電力が確保できる」という安心グッズではあります。

結構そそる展開

ごちゃごちゃ書きましたが。そもそも、こんなガジェットは文句なく欲しいのです。

アウトドアの趣味が無い自分でも。趣味や趣向別に選べるラインナップが色々と出ています。

まずはこれ。普及サイズ。BioLite キャンプストーブ2。

続いてこれは、実際の焼く面を大きくできるセット。実用的にはこちらの方が使いやすいかも。
そんでもって、いやいや、ここまで欲しいよ、という自分も含め。
うーん、大きい方がいいよなぁ。今は、普通の炭を使うバーベキューコンロがあるので、それを置き換える形で。

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