008: ゲーミフィケーション 他分野への適用①リハビリその2 表を作った

ゲーミフィケーション 他分野への適用①リハビリその2 表を作った

ついついさぼりがちな、「家でこれをちゃんとやってください」というリハビリメニュー。

自分でもできてませんでした。

そんな自分を棚に上げて、もし、こんなシートを共有してくれたら良かったのに、という表を作ってみました。

ゲーミフィケーション的シートを作成してみた

どうしても家でやらなくてはいけないができなかった自分のケースを思い出し、いくつかのゲーミフィケーションのワザを反映した、リハビリ管理表を考えてみました。

いやいや、こんなもんじゃないですよ、というコメントもお待ちしております。

色々とご意見を伺いながら深めていきたいです。

以下、一つずつ適用したワザを解説しますが、その前に。

いったいこの↑表のどこが適用ポイントか、というのも予想してみてください。

 

以下、赤いマーカーで塗った部分が、ゲーミフィケーション教科書などにある、典型的な要素となります。

 

ゲーミフィケーション要素の摘要ポイント:ヘッダー部

 

覚えやすくやる気になるタイトル付与で前向きに

管理表、などの事務的な言い方ではなく、「頑張り表」などと、このシート自体を前向きに思える名前を付けました。

もっといいタイトルはありますけど!

累積値の明示でやった感を

4週目、というように、これまでどのくらいやってきたのか、の累積を示すことで、着実な実行を印象付けます。

仲間の存在の明示=担当者名の明示

このリハビリを乗り切る孤独感を無くします。いつも見ていてくれている人がいる、という意識付けです。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:スケジュール

 

可視化と脱落防止=全体+クリア状況

「週に3回くらいはやりましょう」ではやりません(でした!自分は!)。

明確にカレンダーにやるべき日を規定します。

さらに、全行程の明示、現在地の明示、をすることで、どこまで頑張ればいいのか、自分はどのように頑張ってきたか、を可視化することで、モチベーションを継続させます。

また、どこかで一回さぼっても、リカバリもその単位でできることが確認しやすく、脱落を防ぎます。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:工程管理

 

ステージ化と進行方向の明示=名称付与とカラーリングした進行表

単に『何回終わった』ではなく、1週ごとにステージ化をして、達成感を小さく区切ります。

一つのステージクリアが、リハビリという負荷に対するバーチャルな報酬になります。

さらに、ステージもここではレベル、という名称を付与することで、リハビリ担当者との会話、同じ治療を受ける仲間たちの間で、共通の評価軸とします。

これにより、コミュニケーション中に明確に進行状況を共有できます。

さらに、カラーリングで、より右に行くほど変化が大きくなるようにして、着実な進行を表現します。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:成果のチェック

 

 

クリア条件の明示=具体的な達成状況の確認

何をしたらこのステージが終了するか、というのを患者さんと共有し、明確にそのことを確認します。

これにより、自分が何をやっているのか、ということが意識され、実際の運動効果が高まるとともに、次のステージへ前向きに進めます。

チェックボックスを置くことで、確実に記録をしてもらえるようにします。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:オンライン(じゃないけど)マニュアル

 

 

不明点の素早い解消=やることをしっかり明示

不明点を残したままにしておくと、進行するごとに累積する危険があります。

分かりにくいことは、いつでも確認できるよう、別紙などにせず、同じ進行管理表に確実に書いておくことが回避策となります。

また、変化ポイントは色を変えるなど、分かりやすくすることで、ロストを防いでいます。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:成果の記録

 

 

行動の記録と確認=やった時にすぐ書けるメモ欄

自分がちょっと不安に思ったこと、気付いたこと、は後で思い出すことはなかなかできません。

行動しながらすぐ記録、という環境を作ります。ゲームであれば自動的にログが残るようなイメージです。

これにより、課題を残さずに進むことで、脱落を防ぎます。

 

ゲーミフィケーションの適用ポイント:回答欄

 

 

行動のリアクション=担当者の返答欄

何かの行動をしても、何も反応が無ければプレイヤーはやがて行動をしなくなります。

明確なリアクションを戻してあげることは、行動継続の大きなエネルギーとなります。

この前に説明した、「自分のコメント」に対する「リアクション」を簡単でもいいので返すことが、脱落防止につながります。

 

そもそもゲーミフィケーションとは

ゲーミフィケーション、とは?

ゲーム分野のノウハウを、教育や一般サービスに適用する考え方という理解をしています。

様々な「手法」の分析もされています。

この考え方が整理され言葉が産まれるより前から、ゲーム開発の現場でノウハウを溜めて、さらに一般サービスの開発に応用していました。

その活動により

手法だけじゃ発展性はない

という考えを持つようになりました。

なので「なぜその手法が産まれたか」からこのサイトではじっくり解説しています。

000: ゲーミフィケーションを理解するには手法ではなく原理を知る事

↑ここから、順番にお読みいただくと、全体像がつかみやすくなります。

 

自分も本を出版した方が良いな、と思いつつまだなので、一般的にまとめられている書籍もありますので、ご参考までに。


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