ゲーミフィケーション 他分野への適用①リハビリ
患者と理学療法士を結ぶ「ゲーム的管理シート」の本を出しました!
リハビリテーション×ゲーミフィケーション、という切り口の「リハビリ管理シート」を作りました。
12個のゲーミフィケーション的アプローチを1枚のシートに詰め込んで、「脱落しない」おうちリハビリができます。
多くの方が家で自分でやらなきゃいけない運動をさぼる・・・自分もそうでした。
ゲーム屋としてこれはいかん!なんとかできるはず!と一念発起、渾身の「患者視点での正解」になります。
答えはスタンプ帳にあり
ゲーミフィケーション=はまってしまうゲームのお作法を教育に適用
ということで整理されてきました。
リハビリ、という大切な領域。
ゲーミフィケーションの適用で、指導する側も実際にそれをやり続けなければいけない側も、どちらにも良い効果が得られる!と考えています。
実際に、ゲーミフィケーションの元となるゲーム業界が、どのようにして、それを達成してきたか、をこれまでのブログで解説しています。
これ↑はまとめですが、そもそも何を目的として、何を作業としてやってきたのがゲーム屋である、というのをご理解いただくと、様々な課題解決を編み出す近道になります。
ノウハウはこの記事のあとに具体的に解説していますので、お時間がある時にでもお読みください。
006-1: ゲーミフィケーション ゲーム開発者のワザ 1.負荷と報酬
006-2: ゲーミフィケーションを考える。ゲーム開発者が設計してきたこと 2.細分化
006-3: ゲーム開発者が設計してきたこと 3.ループ進行 ゲーミフィケーション的には?
006-4: ゲーム開発者が設計してきたこと 4.ショートカット ゲーミフィケーション的には?
リハビリの要素
リハビリテーション。いくつか課題につながる要素があります。
- 毎日(定期的に)こつこつと
- 面倒くさい動作・作業
- 効果は理解している
- 強制的な場があればできる
- 自発的にやらない傾向
もちろん、やってもらうために、しっかり根気強く説明もして、効果というゲインも理解してもらい、それでもなかなか継続しない。
施設に来た時だけはやるけど、家でもやってもらう必要がある、というところでの未達の事実は多いと思います。
リハビリの要素をゲームに置き換えてみる
それぞれ、ゲームではどうなっているか?を書き加えてみます。
- 毎日(定期的に)こつこつと→やってます
- 面倒くさい動作・作業→なぜかやってます
- 効果は理解している→世界平和だったりします
- 強制的な場があればできる→されなくてもやります
- 自発的にやらない傾向→自発的にやりまくります
結構うまくやってますorやらされてますね。
ゲームの作業は楽しいから、と思われていますが、本当でしょうか。
動作要素をみてみましょう。
・穴をひたすら落ちないように飛び越えて進む
・スライムをひたすらこん棒で殴り倒す
・ものすごい敵の攻撃をよけまくって攻撃する
・前からだけでなく後ろからも弾が飛んでくる
これだけ抜き出すと、とてもお金ももらわずにやるような作業ではありません。
でも、ゲームを遊ぶ人は、強制もされてないのに、こういった地道な作業をコツコツとこなします。
上で紹介したような、「やってもらうための工夫」があるからです。
超ざっくり!やってもらうための工夫まとめ
色々な理由で、色々な手法は整理されてきました。そこの説明は飛ばして、代表的な要素を抜き出します。
・可視化する
・細分化する
・積み上げを見せる
・リカバリーが小さい単位でできる
・当面のゴールが見える
・仲間の存在がわかる
・ゲインがある
これは一例ですが、結構代表的なものです。このあたりも、
006-1: ゲーミフィケーション ゲーム開発者のワザ 1.負荷と報酬
006-2: ゲーミフィケーションを考える。ゲーム開発者が設計してきたこと 2.細分化
006-3: ゲーム開発者が設計してきたこと 3.ループ進行 ゲーミフィケーション的には?
006-4: ゲーム開発者が設計してきたこと 4.ショートカット ゲーミフィケーション的には?
こちらで↑見ていただければ。
戻りまして。
これって、「夏休みのラジオ体操」のスタンプ方式に結構近いのです。
↑いらすとやさんでは珍しい髪型!
本当にラジオ体操を取り入れるのはもうやってますよね。
まずはスタンプ帳の導入から
これだけでも、意欲の引き出し方が違うかもしれません!
もっともっと他の要素を組み合わせる考察をこのあとにしてみます。
今日は入り口の部分です。
どんどん具体的な適用を、専門の方といっしょに考えて行きたいです!