016: 音声合成の遊び タモリさんも遊んでいたハナモゲラ語川柳

音声合成の遊び タモリさんも遊んでいたハナモゲラ語川柳

ハナモゲラ語

という言葉がありました。タモリさんとJAZZ仲間の間で流行っていた、めちゃくちゃな言葉。

初めて日本語を聴いた外国人は、どう聴こえてるか?という想像の言葉、とWikiに載ってました。

JAZZミュージシャンの中村成一氏、山下洋輔氏、坂田明氏、小山彰太氏、などなどの間違いなくアルコールが入ったある種のトランス状態で発生、熟成された、いわゆる密室芸の一種とされています。

ちなみに、山下洋輔氏のピアノが好きで、アルバムはほとんど持ってます。

一番好きなヤツ↓


音ももちろん凄いのですが、演奏も凄い!映像付きで。

川柳にしてみる

脱線した。

その中に、ハナモゲラ川柳、という遊びがありました。ランダムに17文字を拾ってきて、さらにランダムにそれを5文字・7文字・5文字に並べます。

ランダムって難しいです。頭の中でやろうとすると、なんか意味のある言葉を作ってしまう。

なので、紙に一文字ずつ50音を書いて。これだと重なりがなくなりそうですが、毎回戻してかき混ぜれば良い。

ちょっとやってみましょう。。。。。

およがとむ、なれじやうふん、ねめひんす

声に出して読んでみてください。なんということでしょう。まったくこの世に存在しない言葉なのに、リズムはそれっぽく聴こえます。

音声合成のアクセントを作るルールの一つでもあります。

日本語で7文字であれば、こうなる、といったルールを上流に持っているので、たとえ、日本語データベースが知らない単語列が来ても、それなりに聴ける音になるのです。

ちなみに、漢字にしてみましょう。きっとこんな感じになるでしょうか。

御世が富む 成れじやうふん 寝目貧す

この川柳が言わんとしてるところは、

天皇のこの世の中が富む、そんな風になればみんなほくそ笑む、でも寝て目覚めたらやっぱり貧乏だった

という、世の中の不条理をうたったもの、ということです。もちろん、口から出まかせです。

そんなのを適当にしゃべらせてみました。

分からない単語もこのルールで

カタカナの連続した文字列。これも、特に外国人名などはデータベースに登録されていないものだらけです。

でも、3文字ならこうなる、4文字ならこう、ンの次にこうなってたらこう、という形から作られるイントネーションルールもあります。実際にニュースなどで、固有名詞などを読まなくてはいけない場合、お手本が辞書に載ってません。

実例でみてみます。

ハトハジチイ

これは↑冒頭の文字を縦読みしたもの。声に出して読んでもらうと、恐らく標準語に近いイントネーションを話す地方の人なら、

ハ ↑ト ↑ハ ↑ジ ↑チ イ

という音程変化になることが多いと思います。正解は無いんですが、多くの人がそう読む、ということです。これは、日本語の長年の共通性がこのように作用しているもの、と考えています。

だから面倒なのは、ク↑ラ↑ブで遊ぶ若者の言葉なのです。

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