大学生向け企画書講座 テンプレートを作る(表紙マスターシート)
内容以外に時間をかけない
企画書の目的を考えれば、中身が大切、ということは言うまでもありません。もちろん、相手に見てもらう、という性質から主に読みやすいデザインをおろそかにしてはいけませんが、そこに時間を使いすぎるのはもったいない。
ということで、今回は、「それぞれのページ作りに時間をかけない」ということを目標に、先にシートのテンプレートを作る、ということを考えてみます。
なぜ?という理由も書く必要もないと思いますので、さっそく例を。
表紙は大事、その理由
理由としては以下のような状況が予想され、それが自分に不利にならないような方向に働くからです。
- 渡した相手先でどのようなところに回るか分からない
- 何回も提案をやり直すことがある
- パクられることだってあり得る
これをどうやって乗り越えるか、ということで①から⑥までの要素で説明します。
表紙を構成する要素
表紙を構成する要素として、自分が入れるようにしているのは6つです。そのうち、4つは必須。
- 宛先
- キャッチフレーズ
- 文書名
- 誰がいつ書いたものか
- イメージイラスト
- スライドデザイン
順に説明していきます。
①宛先
誰に向けたものか、ということをしっかり書きます。組織名を自分は書きますが、大きい会社やプロジェクトがはっきりしている場合など、部署、担当者名、などを入れることもあります。
②キャッチフレーズ
文書名で全てを伝えにくい場合は、サービスを想起しやすいキャッチフレーズを書きます。
イメージとしては、どういうプラスがあるか(その会社にとって、ユーザーにとって、など)を考えながら、少々長めもありだと思います。もちろんフォントサイズを代えて、文書名と混ざらないようにしています。
③文書名
相手の経営会議にかかるときに使われる名称かもしれません。また、プロジェクトが決まっている場合は相手から指示されることもあります。
④誰がいつ書いたものか
ここが自分の身を守るポイント。どのように守るかと言いますと・・・
- 相手社内でぐるぐる回る時に、自分が認識される
- 相手社内で落とした、回る時にどこに返せばいいか分からない時、戻る
- 提出するバージョンを間違いにくい
- コピペでパクられる心配が減る
などです。
⑤イメージイラスト(あっても良い)
これはもう、いらすとやさんのお世話になりっぱなしですが、企画をイメージしやすいものがあれば、時間によってはにぎにぎしくしてみます。
スライドデザイン(状況に応じてやったりやらなかったり)
時間、目的、コンペの有無、業界慣習、などの要素で判断をしてください。自分はテクニカルな方向でのサービスが主な戦場ですが、ほとんどデザインはしたことはありません。