大学生向け企画書講座 人の流れ→そこに処理を足す
大学生向け企画書講座 人間の行動シナリオで初心者でも簡単に企画書が作れる!
で、前回は、簡単に企画書を書き始められる手法として、
「人間の行動シナリオ」
を書きました。続けて読んでない方は、ぜひ上のリンクを見ていただけると、今回の内容がより分かりやすくなります。
人間の行動シナリオ→処理を足す
今回は、ここに「仕組み」の処理を足していきます。
というのも、最近の「企画」で何らかのネットの仕組み、スマホの仕組み、通信の仕組み、データベースの仕組み、AIの仕組み、など、技術的な要素が絡むことがほとんど。この技術的要素は、必ずなにがしかの処理を経て目的を達成します。
人間の行動シナリオ+技術的要素により、ほとんどの説明が終わるからです。
処理、というのは具体的には何を書いていく?
シナリオに処理を足す 人を元にした流れが書けた→そこに別の色でデータの流れや処理の流れを書き入れる
ということになります。
別の色で書くことで、処理系の作業に集中できるだけでなく、開発の規模によっては、設計部分のあぶり出しに役立つから、です。
処理、を具体的にどのように書いていく?
これも一度に書くのではなく、既にできている人間の行動の流れに沿って書き加えていきます。前回書いた人間の行動シナリオはこれ。
これに、さっそく最初の処理を書き加えていきます。
ここでポイント。行動を始めるところから書くのではなく、行動を起こすきっかけから書くことで、より行動の最初から間違わない図が完成します。
ここでは、どのように情報を知ったか、を書き加え、それにより何を準備すべきかがあぶり出されました。
さらに、進めます。次はUI的な準備だけでなく、入力されたデータを格納する部分が出てきました。
ここまで入れているのは、あくまでも人ベースです。この段階で必要な行動が抜けている場合、もう一度行動シナリオを直すのも必要です。
行動シナリオ+リンクした処理で、要求仕様の元になる
こうすると、迷いなく必要な処理が加算されていきます。
その処理も大きくブロックで書いておき、まずは流れを作ってしまう。そのブロック内の詳細はそのあと入れていく。
これでほぼ要求仕様の元になる、もしくはこれが要求仕様、ってのが出来てしまいます。
時間をかけないのがポイント
この作業は、作図や書き込みに時間をかけると迷いが出やすいので、パワポの四角い図形と矢印でどんどん繋げて、入り切らなくなったらポイント下げるかシートを大きくしていきます。
書ききることが正義。そこまでくれば、人にその後を引き継ぐ事も容易だし、関係者への周知で優秀な説明ツールにもなります。
もはや開発の最上流までできてしまう事に。
これより細かいことを書いていくと、開発初期段階の設計にも進めます。でも、企画書というレベルでは十分過ぎる粒度。
もちろん企画書としては完成ではない
でも、企画書としては出来上がりではありません。このあと、さらに何を入れていくと企画書になるか、を説明していきます。
スクラッチで自分の頭の中で流れを作ることができないと、テクニックを入れても分かりやすいものにはなりません。色々な解説本も、この流れを作れるようになってから読むと、より効果的に使えると思います。
デザインも重要です
技術要素が絡む企画がほとんどなので技術者向けも
自分は独学でしたが、パワポ技術も覚えておけば作業が速くなります