企画書の作り方
だいたいのものがあるなー、いらすとやさんは
発想力を伸ばす、ということで色々と別コーナー展開しています。(画像をクリックするとジャンプします)
発想の次は企画にまとめる
発想をしても妄想して終わり、ならば企画書は不要です。普通はその発想を形にして人に伝えます。
それには「企画」の形にする。いわゆる思い付きの単体のアイデアを、人に使ってもらえる形に並べて見ること。
発想力とはまた別の技術ですが、一体となるものです。
企画書の目的
目的は簡単です。企画を理解してもらうこと、が最初。でも、実務的には理解してもらって良かった良かった、とはなりません。
相手にその企画を採用してもらったり、社内であれば承認を取り付けたり、という『決断を引き出す』ための存在です。
人間が相手なので、相手の立場や状況により、きめ細かく戦略を練る必要があります。
次回より、少しずつその辺を加味して、企画書の書き方を説明していきます。
企画書に必要なこと
企画書に書かれるべき要素も今回簡単にまとめておきます。
その企画がなぜ必要なのか、の前振り
どうしてこの企画をあなたに提案することになったか。色々な書き方がありますが、目的としては、相手がこの企画の説明を聞かざるを得ないような内容が書かれていることが望ましいです。例えば。
- 社会的な背景→そこにこの企画が解決策を与える
- 経済的な背景→提案先の会社に経済的ゲイン
などを簡単に。
概要
いわゆる『ぺら1』と呼ばれるもので、1ページでおおまかに企画が説明できるようなページがあると、そのあとの説明につなげやすくなります。企画書の技術とは別にプレゼンの技術もありますが、プレゼンを戦略的に行うために、敢えてここを外す場合もあります。でも、まずはノーマルタイプ。
自己紹介、会社の紹介
場合によっては、そもそも自分はこういうことをやってます、だからこの企画を書く資格があるんです、といった説明を入れることもあります。こういう技術があるからこういう企画が書けるんだ、といった背景説明があれば安心する人もいます。
関係性によってはここは口頭で済ませたり、そもそも説明が不要だったりする場合もあります。
企画詳細(ユースケース編)
どういう企画なのか、を説明していきますが、多くの企画は技術がまったく不要なものは少ないので、2つに分けると説明しやすくなります。
まずは、使う人の目線を軸にした、ユースケースを使った説明は、構成が作りやすくなったりします。
企画詳細(技術編)
昨今の企画は、ネットやPCやスマホや通信が絡むものが多い。どういう仕組みでこの企画を支えるのか、といった視点で企画を説明するのも必要になります。
相手先のゲイン
他社に対する企画であれば、この規格の採用がその会社にどういったメリットをもたらすか、を分かりやすく書ければ、より相手も判断しやすくなります。もちろん、浅い妄想だと突っ込まれますので、しっかりとした裏付けのある内容であることがマスト。
社内向けであれば、自分の会社にこういったゲインを生みます、といった数字を交えた効果をうたう場面。
開発項目、スケジュール
開発が必要な企画については、こういった情報も必要になる場合もあります。
開発コスト
開発が必要な場合のコストについても重要な情報です。
横展開、発展の可能性
その企画そのものが、さらに広い範囲に適用できたり、発展が見込める場合は、それも入れておくことが効果的な場合もあります。こちらもあまり夢を見た内容だと薄っぺらくなるので、裏付けや理論はしっかりと相手を考えて準備が必要になります。
競合企画との比較
競合が存在したり、認識されている場合は、そことの比較を書くことが効果的な場合もあります。前例やマーケットの実績を重視する相手にとっては重要な判断材料。戦略的にはここは安心材料として提示する場合も。
謝辞
個人的にはいらないと思うのですが、最後のページに『お読みいただきありがとうございました』的なページを入れる会社が増えてます。これは形式を重んじる相手には、入れてもいいんじゃないでしょうか。
これらを組み合わせる
全ての企画書に上記の例が全部入っている必要はありません。相手、段階によって色々とこれらを組み替えてモディファイして、必要な情報を出していく、というのも大事な作業になります。
次回より、実務的に書けるように、項目ごとに説明をしていきます。