検索ワードのリストにも上がらない邦楽器、尺八。バンブーフルートと書いたらどうかな。
5か6か7か8か9かそれが問題だ
バンブーフルートとも言われる尺八。エアリードの邦楽器の代表です。
原理的にはフルートと似て、切り込みに息を当て、そこから振動を起こして管の固有振動数の音を出す…的な。そこより問題なのがこのメニューにもある問題です。
一般的に楽器は長い期間を経て、不便なところを修正したり、便利な新しい機構を取り入れたり、と進化をしてきました。そのため、現在流通している楽器の多くは、メーカーが違っても奏法はほぼ同じ、という均一さが保たれています。
しかし、邦楽の世界は、三味線もそうですが地方によって、またジャンルによって細かいバリエーションが生き残っているのです。均一・同一が良いばかりではありません。このような地方の文化と密接に結びついてそれが現代に保たれていること。これは素晴らしいことです。
ただし、習う側からしたら迷います。文化側から入って行けば問題ありません。楽器好き、というジャンルの人間が入る時、それで何をどうしたいかがまだ決まってないので、どれをチョイスすべきか決め手がないのです。(ギターが定着しなかった理由もそこです)
このメニューの数字はまたのちほど。
いま、ましろのおと、という津軽三味線をテーマにしたコミックにはまってます・・・
津軽三味線の本格的なレッスンビデオです。
音階が問題だ
ドレミファソラシド、に半音を入れた12音階は、日本には近代になって定着しました。 日本固有のスケールとしては、
・ドレミ ソラ のヨナ抜き長音階
・ラシド ミファ のヨナ抜き短音階
・ド ミファソ シ のニロ抜き音階
が有名です。 昔はドレミの代わりにハニホヘトイロハだったので、該当する音が抜けている様子でこの呼び方になってます。
その音階の音が出れば良い、となると、管楽器の場合、使わない音の機構や運指を省けます。
この音階の範囲では、実際の尺八ではどうなっているでしょう。
表に4つ、裏に1つで吹ける曲も多数。では、全ての尺八がそうなっているかと言いますと・・・
違う音も出す必要が出たのか、5孔、6孔、7孔、8孔、9孔の楽器も存在します。
しかし。
おそるべき自由度
4つでも、吹く角度や指の押さえ方で間の音を出す事もできます。 いや、出来る人も居ます。と言いますか、奏者としてはできるようになる必要があります。
さらにこの調整は、単なる無い音を出す目的ではなく、ギターのチョーキングの様に表現技術としても重要です。
独特の演奏法と独特の音色で、フルートより太い、ポルタメントやベンド効果のあるフレーズを繰り出す…このように表現すると、かなり格好いい楽器です。
実際の演奏もかなりエキサイティング!
トラディショナルだけでなく、現代風に攻めるときにも相当な破壊力です。かっこいい!このページ
なので、楽器アドベンチャーな自分としては挑戦したい気持ちは高いです。
…ですが、今までクロマチックな音階が出るタイプ(トロンボーンもコントラバスも一応その区分け)の楽器しかやってこなかったので、その「調整」という行為に抵抗が若干あるのです。必要なら発達したらいいじゃないか、という考えです。
そうなると、
・クロマチックを演奏するのに必要な孔を開け
・指が届かないところはロッドと孔を塞ぐ円盤
という、縦型フルートみたいな楽器になります。 さて、世の中にあるのだろうか。 主義に反してぐぐります
無いよっ!
おお、バスフルートがヒットしました。フルートの頭部管を90度曲げたもの。
でもちょっと違うんですよねー。普通のフルートで、プレートを管に垂直に設置したもの。そのプレートもなるべく管の直径からはみ出ないもの。そんなのが見てみたい。
そんなこんなで探していたら、ありました!構造もわかる。これこれ。
“Airborne” for Flute and Piano 【尺八型縦吹きフルートで吹いてみた】
単なるフルートの縦型、というのを超えた表現力があるような気がします。これはなかなか。音程的にはこれのアルトフルート版が個人的には興味があります。長すぎるようならば管を下の方をちょっと曲げて(←サックス!)
学校教育なにやってる
日本の学校で日本の音楽をもっと教えてほしかった、というのが今の自分の感覚です。欧州スタンダードは確かに便利でした。でも、よくわかってないのにそんなこと書くのかと言われそうですが、邦楽の中にはやはりDNAを揺さぶる波があるような気がするのです。
楽器ももっと日本人の特性にあっているのかも。
あー、時間があったら三味線も尺八も竜笛もやりたい。
笙(しょう)はちょっと悩みます。カニササレアヤコさんを見るとちょっと興味は湧いております。
ポチりたくてしょうがないです。
や、ヤマハ????