リモート講義 学生がメリットを追求した裏技、ツール編
自分が関わった学校も、昨季はほとんどリモート講義。希望に満ちて入学した1年生には、大変不便な思いをさせました・・・というのは従来の学校の関係者が書く言葉。
実際の学生は、それが当たり前、の環境でスタートしたので、ある意味、リモートへの対応力や自分なりの使い方については、学校関係者よりも一歩進んでいるのかもしれません。
リモートを受ける側だって工夫している
リモートで講義をする側の工夫は色々とありました。自分はラジオを意識した作り。
001: リモート講義で学生を集中させるには?反応の見えるラジオ!
受ける側だって、結構色々と工夫しています。主にカメラ関連の工夫も前に解説しました。
007: リモート講義 学生がメリットを追求した裏技、カメラ編
今回は、カメラ編に続き、ツール編。どんなツールでリモート講義を乗り切っているのでしょう。
ツールの工夫
自分が担当する学校は、IT系。
全員PCを開き、ネットに接続した状態が普通。そこでYoutubeが再生されていても分かりません。
でも、講義はそれなりに有意義にしているので、Youtubeは無いとしても・・・
たくさんタブを開いて作業する
対面講義もたまにはあったので、ぶらついて画面を覗くととにかくウィンドウはたくさん開いてます。
真ん中にはZOOMはあるのですが(対面の時も、来られない学生用にリモートもハイブリッドで行います)、周囲にはなにやらごちゃごちゃと。もちろん、講義用に事前配布した資料は一応みなさん開けてます。さらに、ノートを取りましょう、という単語ですが、実際にはテキストエディタを使うことが多いようで。
それらを行ったり来たりしながら、90分を乗り切っているようです。
この時点で出てきたツール名はこれ。
- zoom(これがメイン)
- 配布した講義用資料
- メモを取るテキストエディタ
なんというか、格好よく言えばマルチタスク。
ARならば、後ろから見られても大丈夫!
そのほかのウィンドウの中身は
これはもう多彩ですが、大きく分けると、テキスト(教科書)系は上で説明してるので、他には
・通信系
・内職系
に分かれます。このあたりから、いわゆる講義から離れる脱線系。けしからん、と怒ろうとすると、過去の自分がそっと首を振りながら私を止めるのです。内職は学生の本分です(言い過ぎ)。
- LINE(もはや酸素並みに当たり前か)
- Twitter(この辺から何してる感が・・・)
これが↑通信系
- 他の講義の締め切り間際のレポート(ちゃんと聴け)
- マンガアプリ(おい、それはいかんぞ)
- Youtube(そろそろ注意するぞ)
↑これは脱線系
リモート=どこでも
こちらは学内から講義をすることが多かったのですが、学生はどこにいても良いわけで、あまり多くは無いケースですが、喫茶店などで受けている学生もいました。そうなると、喫茶店でリモート講義を受けるデバイスセット、というのが必要になります。これはフリーランスの私も同じ。
- モバイルルータ
- 電源or充電池
- ヘッドセット
は必要です。ただし、自分の講義はかなり学生にしゃべらせるので、一応喫茶店での受講はやりにくいはず。みなさん家でお願いしたい。
逆にこれやってよ
さぼったりするのは確かに学生側の権利でもありますが、お金を払って受講しているのだったら、その分しっかり取り返してもらいたい。そういった意味で、こちらから「これをやってよ」というのはあります。
- ネット環境は良いものを
- 照明は明るく
- マイクはしっかり大きめに
いずれも、学生と講師側の意思疎通をよくするもの。間違いなく、ここが弱いと90分がもったいないことになります。
①ネット環境
光のネットを契約しなさい、とはいいにくいのですが・・・Youtubeを快適に、という目的でなくても、リモート講義が予想されるのであれば、ぜひ、ネット環境に力を入れて欲しい。実際、スマホのパケット契約で・・・みたいな学生もいました。せめて、Wi-Fiルータの無制限を契約するか、Wi-Fi完備の物件に住むか。
②照明
これは、まずは部屋の電気で良いのですが、多くの学生、床に近いところで講義を受けてます。そうすると、天井からの光が顔に届くころには、影の方が勝っていて、表情が見えない。
カメラON推奨の理由の一つは、やはり反応が見られること。分からなくてもいいんです、分からないって顔が多ければ説明しなおしもできます。なければ、美人になるライトでも点灯しておいてください。
そこの女子、講義を聴きなさいよ
③マイク
外付けでデバイスを増やすことは、トラブルの確率が上がるので推奨しません。せめて自分のノートPCのマイク位置を把握して、そこをふさがないように、さらに発言するときははきはきと。
どうせ誰が何をしゃべったか、など、クラスメイトも覚えてませんから講義中は気にせず堂々と発言しましょう。
まとめ
まあ、色々と工夫をするのは良いことだ。でも、講義の中身を全部身につけるぞ!ということが最大のあなた方の「得する方法」だから、そっちをブレないように楽しんでください。