リモート講義 学生がメリットを追求した裏技、カメラ編
あ、リモート飲み会のイラストしかなかったので・・・
コロナ騒動で大変な思いをした人はたくさんいます。自分は大学で教えているのですが、4月に希望をいっぱい持って東京にやってきた新入学生の皆さん、いきなり自宅待機でリモート講義。
可愛そう、できることができない、といった声もあります。実際そういう面もあります。
でも! この春からの学生は、ある意味、リモート元年のパイオニアです。そこで得たノウハウ、学び、は誰にも負けません。さらに。ルールがあればチートもある。現場にいると、色々なチートに出会いました。これを見破り、対策をする、さらにその上を行ってまた新たなチート。人類の進化を短期間で見ることができます。そんな事例を1年間分、まとめてみました。
カメラONは環境次第
リモート講義では、自分の学校ではカメラONを「推奨」していました。強制にしたかったのですが、それができない理由が、通信環境は学生まかせ、というところ。パケットの契約であまり大容量の通信ができない学生にとって、カメラは「パケット食い」の王様です。
でも、多くの学生になるべくカメラONにしてもらいました。
よしよし、と思ってみていると、結構色々なことをやってきますねー。こっちもワザを見抜いて、カウンターを返したりします。
1.その場にいる風壁紙
最初に紹介するのは、壁紙を使ったチート。
静止画を貼れる機能があるツールを使っていたのですが、そこに、「今受講してますよ」的なキャプチャー画像を貼り付けている学生が。
こちらは、25人分を一度に見ているので、まったく動かないことにしばらく気が付きませんでした。
絵を出しているフリをして、出席してないのに出席してる風を作ることができます。
対処法
これはもう簡単です。いじり芸がまだうまくできてなかったときは、これでも騙されそうでしたが、簡単な2択で手を上げさせたり、こちらから分かりやすい問いかけで反応をみたり、というやり方で次々と見破り、声をかけて反応が無ければ欠席にするぞ!としていました。
予想される次なるチート
想像ですよ、ここからは。
- 時々いい具合に絵が変化する
- さらに、講師の問いかけタイミングの音声に応じて変わる
こんなツールが出てきたら、結構みやぶるのは大変かも。
2.暗い
ずるいぞ、と言い切れない作戦。自宅からアクセスしていると、時々光の具合で、顔が暗くなる場合があります。それならまだ良くて、寝てるのか起きてるのか分からない暗さの学生も。
なるべく見えるように、と言ってもスポットライトを持っているわけでもなく、うちはこれがせいいっぱいです、と言われたらしょうがない。
対処法
これもツールが対応してないので、ツール側の問題ですが、HDR処理を行い、暗くても顔を明るく変換して映像を送る、というのができれば、解決。処理はサーバ側でするので、学生は手が出ません。そんな機能まだ無いですが、来季は分からんぞ!
それを乗り越えるチート予想
そんじゃ、顔を真っ黒に塗る作戦。(だんだん遊びになってきました・・・)
3.ポストイットで緊急対応&忘れる作戦
リモートに入った直後、マイクがデフォルトでONだったりするので、慌てたりする事例は多く起こりました。また、講義開始ちょっと前に入って、まだ始まる前。まだカメラOFFにしておいても構いません。でも、それをONにするのを忘れたりするので、ポストイットをカメラ部分に貼る、というのはしばしば見られた普通のワザ。
それを、外し忘れた!という体で、そのままにしておく学生のなんと多いことか。
さらに、粘着剤がカメラに残らないよう、ポストイットのべたべた部分をティッシュに何回か軽く押し当て、粘着力を弱めて使ったりしてる人も。そんな工夫するなら勉強しなさい、と言う立場ですが、こういうのがノウハウになるんですよねー。
一枚でいいです・・・
対処法
見たら分かりますので、ずばり。「全員ポストイットはがしなさーい」です。朝礼で、校長先生が「はい、静かになるのに5分かかりました」的な進行でもあり、です。やりませんでしたが。
それを上回るチート
1.のワザに戻ります。こちらとしては、学生の姿が見えたので安心してしまう。でも、それは実は静止画だった!という2段階だまし。そこまでしてカメラを使いたくない理由はなんなんだろう・・・
でも、こちらは既に1.は見破ることができますので、使えるのは1回だけです。
そもそもなんでカメラOFFにしたいの?
これは、質問したことがあります。
- 顔が見えると当てられる
- 化粧してない
- 理由は無いが顔を出したくない
- パケット消費を抑えたい
- 部屋がきたない
顔が見えてない人から当てますよ、それなら。ということもできるのに。この理由、分からないでもないですが、大事なことは、
です。
だから、気にせず、やり取りを楽しんで欲しいものです。
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