005: 大学でのリモート講義、効果的なスライドの作り方はフォーマットから!

大学でのリモート講義、効果的なスライドの作り方はフォーマットから!

前と同じ、フォーマットです。でもタイムラインじゃありません。

時間軸のフォーマットを作る効用(別ページが開きます)

講義のタイムラインのフォーマットの話に続き、スライドの方の工夫も書き残しておきます。

スライドにもフォーマットを!

リモートならでは、の作り方になっているのか、そもそもそんなものの正解はあるのか。

なにしろ講義経験そのものがないので良くわからない・・・でも学生人気投票は1位でした!なので、正解かどうか分かりませんが、1位は取れる可能性のある方法論ということになります。

なぜフォーマットを作るのか?

一番の理由は、「かけないで済む労力はかけない」です。

オートマチックに行けるところは行きます。セーブできた時間は、内容の精査に使えます。

というものすごい合理的な理由です。

キーワードのみ

スライドですが、自分はリアルタイム講義用を中心に作りました。手元に置いて後で見ても多分わかりません。いわゆる教科書風に全てが書いてあるのではなく、キーワードだけ書いてあるスタイル。

または、絵や写真だけがあるもの。

このスライドを使い、先にご説明した、リモート講義のフォーマット:タイムライン編のように、短いタームでしゃべりまくります。

もはや「担当教員」というより「フリップ芸人」。 実際そんな感じです。

事前配布?事後?

学生には

  1. 座学中心の時は先にスライド共有
  2. 問題提起→解決型進行の時は講義終了後

と配布方法を変えました。

まず、①の座学中心、こちらからの情報を伝えることが目的の場合は、先に共有しておきました。ここにメモを書いていくスタイル。

メモっていっても、今の学生。タッチペンでタブレットに書き込むんですねー。時代を感じます。でも、いいと思います。

②の問題提起→問題解決、という進行内容をやりたいときもありました。こちらは、まさにフリップ芸人。先にオチを見られるのが嫌ですので、事後配付。メモはフリーに取ってもらいますが、特にこういう使い分けだよ、という説明もしなくても理解はしてくれました。

そんなスライドに共通した情報

ヘッダー

全20回の講義の場合、20個のインジケーター風の1行。当該講義のところが色が変わってる様に。
つまり、全てのページの上部に、こんな感じに。
↓↓↓
□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□
全20回のうち、今日は13回目ですよ、的な意味です。小さい□の中には、単語でその時のシラバスでの単元名は書いておきました。(あとで分かりやすい絵を出すので少々お待ちを)
学生さん側に、あー、1年間であれやってこれやって、残りこれがあるんだな、と分かりつつの今日、みたいに意識付けるための表示です。

フッタ

その日の90分の講義の目次の数だけ長方形を1行に並べ、スライドのその目次にあたるページは、当該目次の長方形の色を変えておく。 これで、90分の中で今どこにいるか分かります。
上下に、一年のうちどこ、90分のうちどこ、というのが分かるようにしたわけです。
絵作ってみました、こんな感じ。

 

ヘッダ、フッタの一つが色が変わっています。 上は一年間の中の位置。下は90分の中の位置。

これで、現在地を分かった上で講義を受けていることになります。

ゲームでも、ある種の中間目標や現在位置が分かることで、モチベーションを落とさないワザがありますが、それです。 もうちょっとだ!寝るな!というのがリモート講義中のメッセージです。

ページ数

右下のページ数、全部で何ページのうち、いま何ページ目、という書き方で入れてるのは当然ですね。

こんな感じで先にシートを作っておいて、あとはキーワード入れるだけ。いわゆるスライド作成の時間はそんなにかかりません。

また、スライドを作ると、しゃべる内容も覚えてしまうので、ほぼ原稿も無し、フリップ通りに進めるだけなので、準備も楽!

・・・という苦労しない感じだったのですが、他の先生は大変だったようです。

次回、さらなる飛び道具を!

 

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