リモート講義で学生が飽きない→インタラクティブ
学生は眠くなる動物→インタラクティブ要素で解決
学生に一方的に喋りまくると、だいたい集中切らす現象続出です。
いくつかを心がけながら(後述)、学生いじりをちょいちょい行うことで、集中をこちらに集め続けないといけません。リモートは、教室でさぼるより簡単です。こちらも下半身はさぼったりしてます。
そこで、ゲーム的・コンテンツ的な発想でリモート講義参加のモチベーションを入れる必要がありますが、この形、実はラジオやテレビ的な作りと似ています。
一か所から発信→多数の視聴者
というところで。そんな観点で、ざっくり言えばコール&レスポンスを小さく作る方針で対策をいたしました。
なぜインタラクティブ?
大人であれば、ご飯を食べている時に寝てしまう人は少ないと思います。外を歩いている時も。
でも、ご飯を食べている『映像を見てる時』、タレントが外を歩いてしゃべっている『映像を見ている時』は、眠ってしまうこともあると思います。
身体を動かしているかどうか、という点も重要ですが、『自分が主体的に動作を行っているか』ということが大事です。
講義の方法で、一方的に情報を出すのは、『映像を見ている時』と類似してます。つまり、眠くなる要素がある。
そこで!
講義に『参加している』というスタイルを作ることが重要と考えました。
とはいえ、様々な方法がありますので、色々と実際にやってみて、効果のあったものを紹介します。
インタラクティブ要素の例。どんなネタを使っているか
ネタとしては、
名前いじり
対面と違い、ZOOMでは画面に名前が出てるので非常にやりやすかったです。
苗字の面白いの、読みにくいもの、ユニークな下の名前。これに対して、由来を聞く、ご先祖はひょっとして誰々か系、同じ苗字の連中を触る・・・
コンプレックスを持っている場合もありますので、触り方は多少慎重にすることをお勧めします。
背景いじり
学校の特性上、オタクっぽい連中だらけでした。部屋のリアル背景物にいかにも触ってくれと言わんばかりのモノが映ることがあります。
ポスター、フィギュア、空箱の積んである状態などなど。背景設定でオリジナル壁紙を作る学生もいますが、だいたい何か主張が入っています。
そこをいじって学生から何か喋らせる、というのは割と簡単な形です。
実際には『それってなに?』とか『お、バージョンが少し古いやつだな?なんで?』みたいに、問いかけが有効です。
笑いいじり
カメラをONしてもらいたい理由の一つです。笑った顔や様子が分かる。
こちらの話に反応の良かった学生に「おお、なんか君、反応いいね。どのあたりがツボった?」の様に質問を投げかけ、そこから講義内容を延長していくことは割と向こうも乗りやすいため、活性化します。
首傾げいじり
首を捻ってる学生に「どのあたりが難しかった?」などの質問をします。だいたいレスポンスは得やすいです。ただし。
「分かった?」「今の説明分からなかった?」
と聞いてはダメで、もう一回説明しようか?ここがこうってのが結論なんだけど、考えてたのと違う?など、先に進みやすい質問を投げかけます。また、これにより説明不足の点があっても全員への補完もできます。
簡単挙手
簡単な2択でどっちかの人に手をあげさせる、というのを多用します。
ただし、そのたびに誰かに発言を振るとみんな挙げなくなる恐れもあるので、意見まで取るのは5回に1回程度。
参加感は簡単に作れます。
シンキングタイム制
講義内容を伝える→からすぐ意見を求めてもなかなか出ない学生が多いので、30秒でも一度考えてもらい、メモ用紙に落とさせる、という時間を明らかに取ります。
「それじゃ、今の件、自分ならどうするってのを30秒だけは考えてね、メモ用紙用意して、ハイ、スタート!」
って感じです。これも、考えて何か案を出したら当てられるぞ、と身構えられるのも活性化の妨げになるので、必ず学生の意見を吸い上げることをしなくても良いと思います。
指名制
メモ前提だとやりやすいです。
指された人は次の人を指名して良い、というルール。これは、入学間もない時も、リモートなら名前が出ますので、それをうまく使うことで、早くクラスメートの名前を覚えられる要因にもなります。
名簿チェック(講師側作業)
発言したら名簿に「正」の字を書いていき、発言してない人を無くすようにしました。これにより、目立つ学生ばかりが発言する、というのが無くなります。
半年もあれば割とまんべんなく人前でしゃべらせることができ、発言の訓練も終わります。
やらなくてはいけないシラバスがあること、画面があること、などからラジオよりはるかに組み立てやすいと思います。
次はその組み立てについて。