001: リモート講義で学生を集中させるには?反応の見えるラジオ!

リモート講義で学生を集中させるには?反応の見えるラジオ!

リモート講義、リモート会議、という手法がコロナ禍でかなり一般的になってきました。そこにもノウハウはたくさん産まれ、自分でも実践してきた中で、気づきがたくさん。そのあたりをまとめていきます。

実はすごいぞ

今年入学の大学生、絶対あとで「コロナ世代」とかいじられます。

入学式が無い、友達ができない、教室で講義が受けられない、だから君らはほにゃららなんだ、などなど悪いことはみんなそのせいにされる。

でも!見方を変えてみるだけでアドバンテージになります。彼らは、それらをなんとか乗り越えようとして、さらに学校側も二人三脚で頑張ったソリューションを最初に試した世代、とも言えます。

彼らが経験した(こっちも経験した)ことは、実は日本の教育市場、誤字!教育史上で語られるべき内容なのです。誤字ついでに、このノウハウはビジネスチャンスでもあります。

つまり、彼らはリモート先輩。

こっちも試行錯誤

リモート講義、受ける側は大変だねー、というところでしょうが、出し側も大変

なんせ、誰も経験が無い。自分は現場にいましたが、設備の準備、お試し、やり直し、機材入れ替え、なども含め、大人の文化祭前夜、という感じでした。いや、現場はそれどころじゃない。

このように、インフラはものすごい大変でした。

自分のいた環境ではZOOMの多用に落ち着きました。手法はこれで良いのですが、内容をどうするか?が問題として続きます。

リモートで講義をする、ということは誰も正解を持ってない

もちろん、これまでだって皆無だったわけではありません。国によっては進めているところもありました。日本でも使っているところはある。でも、年間通して、ではほとんどみんなが未経験。

毎週教室で対面でやってきた体制が、いきなり全員リモート、ということにガラッと変わるわけです。90分の入りから終わるまで、の流れを毎週。

対面前提でシラバスを組んでいた科目の先生は、この環境に合わせて進行を変えないといけない。それは大変なことだったでしょう。

しかし。

こっちはへっちゃら

なんと、私は講師の初心者。まさに2020年4月が講師デビュー。大変かどうか、で言えば、これまでの蓄積が0ですから、この環境を前提に進めかたを最初から設計するだけです。

何年も対面前提でやってきたプログラムについては、変更を余儀なくされるところも多々あるかと思います。実際、ベテランの先生方は大いに悩んでました。

自分もお手本が無い、ということについては苦労の要因になりそうですが、元々お手本が無い世界でコンテンツを自分で作って来た経験がここで役に立ちます。

ノウハウを流用、といったノウハウもありません。

ならばその環境に応じて考えればいいというマインドです。いいね。

そこで色々な知恵が産まれる

新たな環境で新たな手法、となると、そこに色々な知恵が産まれます。新規発明ももちろん、過去コンテンツのノウハウのカスタマイズ流用など。

今回の事態に限っては、ほとんど過去コンテンツのカスタマイズ流用がかなり役立ちました。

その過去コンテンツとは。主にエンタメ系ですが、これは元々飽きっぽいユーザーをなんとかつなぎとめておく、様々な明文化されていないノウハウの固まりです。ちょっと考えると、そのあたりのアイディアがぽろぽろと出てきます。

それをここに書き出しておく、ということをいたしますので、お楽しみにお待ちください。

まずリモート講義、の普通

というと黒板を背に固定カメラでスーツでメガネの先生が90分喋る、という放送大学っぽいイメージもあります。 リモート講義指南のページなどでも、それっぽい完成品を目指す教えもあったりしました。

こちらは、いきなり無視です。

自宅からお送りします、の形でスタート。敢えてバックに絵を挟まず(部屋の色合いがごちゃごちゃなので、うまく抜けないのです)、ツッコミどころを敢えて見せながら。これもインタラクティブ的に進める材料になります。(後述)

服装もスーツじゃなく、適当な感じで。これも作戦です。親しみのある先生像を目指して。

リモートだがラジオ的に

過去コンテンツとは、ラジオのことです。

自分は講義自体が初心者、でも伝える側としてはラジオ番組などを作っていたので、割と利用しやすい特性を見つけられました。

それが反応が見える事。 カメラをオンしてくれない学生もいますが、ZOOMでは手を挙げるアイコンもあるのでそれも使いつつ。

カメラオンなら、笑う、首を傾げる、慌ててググる、メモを取る、変な背景、など情報がたくさんあり、ラジオよりよっぽど楽だなーと。 アドリブも反応みながらできるので、手応えが分かりつつ、スキルも上がります。

そんなこんなで始まったリモート、具体的な方策をこのあとにご紹介します。・・・の前に。揃えるべき環境について、を先にやるかな。ネット環境は必須ですね。ちなみに、業務用であれば本当はWi-Fi接続ではなく有線接続が望ましいです↓↓↓

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