0024: テルミン 物理的に見れば超シンプル&原始的仕組みの楽器

テルミン 物理的に見れば超シンプル&原始的仕組みの楽器

音響物理を少しでもかじった人にとってみれば、

静電容量の変化を可変周波数発信側に与えてピッチを作る

ってだけ。それをスイッチで鍵盤にしたり圧電素子で電圧変化の値を作ったりすれば普通の鍵盤楽器になります。

演奏方法が不思議な印象を作る

だけど、何もない空間で手を怪しげにひらひらする様子から、何か勝手に精神的な要素を感じてしまう人もいる危うさもあります。

単なる静電容量の変化を電圧変化に変換し、発音機構の入力としている物理現象ですから、賢明な方は騙されないでください。

漢字が多くなってしまった!

要するに、手とアンテナの距離で、電波の強さが変わるので、それを音にしている、ということで、漢字は特に減りませんでした。

この静電容量の変化は微妙で、着ている服なども含めて外因の影響も受けやすく、コントロールは難しいです。でも、振れ幅を利用すれば、調整もできるし、個性的な表現もできます。なので、何か宇宙のエネルギーをここに下ろして的な振り付けもできてしまう。危ない危ない。

電子楽器としての特性

無段階の音程、無段階の音量変化、正弦波の妙に研ぎ澄まされた音色(発振が正弦波なので当然ですが)から、「緊張感のある生物感」が作れ、結果この世のものとは思えない存在の効果音に使われる事もしばしば。 テルミンも電子楽器なんだから、今風に発展してれば、多彩な波形を使っても良いのに。

でも、頑なに正弦波で奏でてるところを見ると、何も「単なる不便なシンセ」に成り下がる必要はない、オリジナルの世界観をキープすることがテルミンをテルミンたらしめるのだ!的なテルミン業界の方針を感じます。 それは賛成。ボタン1発で音楽が鳴ることが究極の楽器とも思えません。

妄想的発展

楽器は、人間の頭の中の音楽表現を、体を駆使して技術に集約、それを受け止める存在。どこかで大きな進化は止まって良いんだと思います。だから演奏者は演奏者として存在できる。

さて、そんなテルミン。静電容量の変化、のアンテナの範囲の設定を工夫すれば、ドッグラン全体を使ったりできる。

走り回る犬の影響をそのまま音にしても音楽にはならないけど、下流にクオンタイズのプロセスを入れて、音程と音長をリズムに合わせれば、巨大なアドリブ専用楽器もできます。 なんなら、地球上で行われる通信を電波の強弱だけ取れば、惑星サイズの楽器にもできる。

1日の経済活動から生まれる消費電力の変化をリズムに変えて24時間を1拍にして…それを国別に使って…さらに気象変化を…などとなんでもデータ変化を音楽に変えて行けば、200年かけて作る音楽、なども作れますね。 もはや妄想がどこに行くか分からなくなりましたので、この辺でおしまい。


↓↓↓売ってた!


作れる!↓


原理はかなり似てます↓

荒野を走る犬の写真
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