0018: トロンボーン 男性の声に一番近く殺傷能力の高い楽器

トロンボーン 男性の声に一番近く殺傷能力の高い楽器

 

↑いらすとやさん、ちょっとプロポーション変!

人間の歌声に1番近い、とも言われ、無段階調音も含めると、歌える楽器。さらに、攻撃的な音から柔らかい音までカバーできる表現力で、中音の覇者として様々なジャンルで…といったポジションの楽器です。

構造としては、いろんな意味で原初的な発明がそのまま残り、これらの特性につながってるのかな、と想像。

一方、演奏の方は、と言うと。

吹奏楽部でユーフォニアムを吹いてました。マウスピースの径は同じ、音域も楽譜の書き方も同じ。

という事で、少なくとも遊びで吹くのに苦労はなく楽しめました。スライドのポジションも割とピストンを先に経験しておくと合理的に覚えられます。

でも、ユーフォとは違う、トロンボーンの本職に要求される技術はまたその上にちゃんとあります。このあたりを自分なりに解説してみましょう!

スライドがやっぱり特徴

いちばんの特徴はスライド。思い出すのは、演奏の話ではなく、風景です。中学時代。

中1の同級生で、背の小さい子がいて、当然手も短く。7ポジに届かないので紐を輪っかにしてそれを持ち、7ポジだけスライドから手を離すという荒技を使っていました。幸いなことに成長期なのですぐに成長しましたが。

というように、楽器と身体的な特性は密接です。チューバにぶら下がるように吹く話を含めて、色々と書けることはありますが、それは後ほど。

このスライドの特性で、ユーフォ吹きが驚いたのが、高いGを出す時。

当時、ユーフォでは1,2ピストンを押してましたが、ボーンは1ポジを調整して、1ポジの倍音を利用してた事。確かに移動距離は短くなるし、調整もできる。ピストンとは異なり、ポジションの微調整もすぐできます。1ポジにあたる2ndピストンだけでユーフォニアムでGを出すと、少し音程が低いのです。

トロンボーンは無段階で音程コントロールができるが故のワザをうまく使ってます。

ところで、無段階ゆえに話題は発展しそうな、純正律と平均律の話はまた別途。

集中的にやって分かったスライドの特性

学生時代は遊び程度だったけど、社会人になってバンドの構成上トロンボーン専任に。

構成上って書くとそれなりですが、メンバーは私を含めて3人。私以外の2人はトランペットとチューバ。それなら真ん中の音域の楽器をやるしかないではないですか!

理由はともかく選任です。

集中的にやる事で、無段階と考えていたスライドと音の関係に別の特性を見つけました。ポジションの取り方と、その中間。うまく息を抜くと言いますか。 グリッサンドの手の動きに近いのに、ちゃんと音階を区切って出すワザ。

それまでは

・ポジション移動→固定→発音

だと思ってたけど、吹き続けながら息の調整で

・ポジション移動→スイートスポットで発音

という、固定を意識せずに音を当てられるようになった。しかも意識せずに。 そうなると速いパッセージも問題なくなります。一気に表現力が上がった瞬間を味わえました。

職場変わるまで数年間のトロンボーン吹き経験で得られた感覚です。

環境変化で卒業

別の団体で遊ぶようになり、ある種の壁にぶち当たります。

そこはプロが居て、弟子的にものすごい技量の軍団がいたので、そこに入るのはためらわれ、今は楽器も後輩に譲り、懐かしむだけ。サックスやコントラバスで今も参加してます。

ちなみに譲ったのはYAMAHAのプロモデルのテナートロンボーン。 何もギミックのないストレートなやつで割と思った音が出て楽しかった。


今のモデルだとこれになるのかなー。頭のところの重りは丸くないタイプでした。

楽器としてのバリエーション

トロンボーンは木管楽器と違い、あまり管長のバリエーションは無く、ギミックと管の太さで特性が分かれるところが不思議。

バストロンボーン、テナートロンボーン、というのがあります。名前を見ると音域が違うようですが、基本同じ。

そんな中で本当の意味で管長を変えた仲間というか親戚にあたる気がしてるスペシャルな楽器があります。名前もスペシャル。チンバッソ。1オクターブ下で、管のカーブもトロンボーン的テーパー。

ネットによればチューバと同じ径のマウスピースを使う場合と、トロンボーン吹きが大きめのマウスピース使う場合とあるそう。

つまり。

まだよくわからないんです

状態。

結局どっちなんだ。そんでもってどこで使うんだ。

ちなみに、1オクターブ下のトロンボーンを普通に作ると、ポジションの長さが2倍になり、中1の時の同級生はもちろん普通の人も手の長さが足りぬ状態になりますので、ピストンは致し方ない、という選択でしょう。。

そんなわけで、チンバッソはピストン。でも、管の膨らむ係数がユーフォとチューバとは異なり、トロンボーン的な絞り方により、 音はトロンボーン、ベルの向きもトロンボーン、でもピストン、では君は誰だ、という事です。 まあ、実際にはみた事も吹いた事もないんですけどね。

殺傷能力・・・

さて、見方を変えて。

トロンボーンは楽器ではありますが、実は武器として見ると割と強い説を唱えています。

相手との距離を保ったまま、鋭い攻撃が繰り出せる。16分音符の速さで、石突、と呼ばれるスライドの先が相手にダメージを与えます。

さらに、第7ポジションまで延ばせば、リーチは倍。相手が近づく暇を与えません。

そんな楽器というか武器。マーチングでの練習での楽器の損傷や人間の損傷は大丈夫でしょうか。また、オケや吹奏楽で編成上トロンボーンの前に座る連中はいつもビクビクしていたのかもしれません。

この武器論でいえば、シンバルと双璧をなす破壊力はありますが、シンバルは一度投げたら拾いにいかないといけません。最初の一撃をかわせば、やはりトロンボーンが勝つでしょう。

武器として弱いが気になるのはこちら

ちなみに、もうトロンボーン奏者としては負けを認めましたので、買うとしたら飛び道具かな、と。この2つが気になってます。↓↓↓


トロンボーンを吹く男のイラスト
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