私的楽器論 電気オルガンはピアノより足踏みミシンの親戚?
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最初に触れた楽器
まずは音楽に親しむ、という観点で自分が本格的に最初に触った記念すべき楽器です。
単純に幼稚園の時の遊び仲間が近所のビクターの音楽教室に行くようになり、自分も行きたい!と親にねだったらあっさりOK、ということでこの流浪の音楽人生が始まりました。この時、空手に通っていたらどんな人生だったのでしょうか。
自分の人生を考えると、ホグワーツに行く最初に乗った機関車的な楽器とも言えます。だいたいこの文章、いつ書いているか分かりそうです。(地上波で昨日映画をやってました)
電気オルガンの成り立ち
元々教会での演奏を目的としたパイプオルガンはどこでも誰でも、という規模じゃありません。
普及を考えて、様々な発明や改良は考えられたことでしょう。
まずは発音体をパイプからリードに変え、空気を足踏みのふいごで送り、最終的に廉価で小型になり教育現場などで使われるようになった足踏みオルガンの電気版。 リードを振るわせるための空気をふいごではなくモーターにしたものです。
タッチレスポンスも無く、強弱は右足の腿を開いてレバーを動かし、空気の量を増やす、という仕組みだった記憶ですが、音量制御は習い始めの子供が使う事はなく、強弱を表現したい技量のある人はピアノに進んでしまう、という存在感の難しい楽器です。 木目の樹脂シートが貼られて、木製の4本足、というシェイプも含め、ノスタルジーの固まりです。
幼稚園の先生が弾いていたのもこのタイプだったのかなー、と思います。結構な数が日本中で使われたのではないだろうか。
従兄がミシンでおじさんがテレビです
と言われても信じるそのまま形です。これも、Googleの画像検索で。
電気オルガンの新品はもう作られてませんが、普及数がすごかったので、オークション系を見ると涙なしには見られない価格になっています。でも非常にたくさん出てますね。やっぱり日本中でたくさん使われたんだろうなー。
実際ミシンメーカーが作ってたりしなかっただろうか。これはググりません。
この頃の鍵盤楽器は軒並み鍵盤部を覆う蓋があり、普段はレトロな家具みたいです。当時の観音開きの扉のある4本足のカラーテレビも仲間である、と言われても信じます。さらに、電気、でとありますが電源ONで点灯する赤色灯のみが目に見えるくらいで、むしろ家具寄りの見た目です。
ここでも古いテレビの写真を見せたいんだけど、同じようにしますから、見ておいてください。
音の事も書いておきます
リードを本体から発生する空気圧で振るわせる楽器なので、アコーディオン的な音色とも言えます。電気で空気を送るノイズと共に音楽が聴こえる、記憶に残りやすい楽器。
インテリアとして部屋に余裕があればあってもいい。その時は、蓋を閉めた上に、レースのカバーを忘れずに。
今は良い音がする楽器が手軽にあって良いですな。でも、当時は、本格的に鍵盤が触れる一番ポピュラーな楽器だったかもしれません。