0010: バイオリン 迂闊に語れない楽器の超メインストリーム

迂闊に語れない楽器の超メインストリーム

未経験の私が、歴史、実績、人気、人口、の突出したバイオリンを迂闊に語るべきではありません。

でも、元来迂闊なタチなので、気にせず自論を書いていきます。

バイオリンといえば。まずは深窓の令嬢(黒髪・ロング・前髪揃いがち)が、白いワンピースで、のイメージ。

どんな楽器?

楽器としては、古いものがまだ現役最高峰として存在しています。基本メカニズムは一番新しめの仲間であるサイレントバイオリンまでほぼ不変、というすごさ。つまり、完成!となったのがずいぶん昔というわけです。

フレットがなく音の間隔が小さい事で、まず初心者を退けるトラップがあります。 さらに、小さいボディながらフルオケに1人で戦える音量も、練習環境を選ぶ。色んな意味で難しさを醸し出しています。

さらに、上達面でも。

伝統的クラシック楽器界隈にありがちな、「コツコツクラシック奏者を育てる」カリキュラムが主流なのも、踏み絵的に働いている気がします。

そんな陰口を叩いておりますが。 やはりオケ、クラシックの世界では弦の花形。多人数での響きは、かつてデジタル楽器の挑戦を退け続けてきた複雑な響きを奏でます。

吹き者のひがみ

所詮私共のような吹き者は、皆様を引き立てる役割でございまして、的な存在感を感じております。

学生時代はそんな状況を表す表現として 「弦の皆様」 「管の連中」 という言い方が流通してました。自分だけではなかったようだ。

↑ほら、いらすとやさんでも弦はオシャレでトランペットは質素↑

 

この状況でもコントラバスもやっていた自分は、少し仲間意識もありましたが…

4度調弦と5度調弦の差は埋められず、器用貧乏を発揮しようとしても、なかなかうまくいかない要因に。 さっきからひがみっぽい。

ちょっと違うジャンルに惹かれました

個人的にはオケに属しながらも、クラシックを聴く趣味はありませんでしたが、バイオリンとして好きなジャンルも見つけました。 ステファン・グラッペリ。しかもこれ。

Django Reinhardt & Stéphane Grappelli – Jattendrai Swing 1939

モノクロで麻雀放浪記のような、鉄火場で煙モクモクの中、サラッと遊ぶような二人の動画。 これで白飯なら三杯は余裕です。

また、ロマの音楽に造詣が深い古澤巌氏の音も好きです。バイオリンの華やかさだけではない、ちょっとやんちゃな音。

ちなみに、彼のコメントで結構根深い問題に切り込んだものがありました。

かつて師事していた師匠にチャルダーシュをやりたい、と伝えたところ、クラシックではないからダメ、と言われたと。


ジャンルに貴賤無し

「やはり」と思った瞬間です。バイオリン=格調高い。という悪しき感覚。

表現する道具として、様々な世界や文化で使われてきた楽器です。どんなジャンルも「好み・好みではない」はあっても「ダメ」は無いと思ってます。

マリアッチの少しもの悲しい陽気さ、ブルーグラスの軽快なメロディ、ハーディーガーディーの哀愁溢れる音。最後飛び道具ですね。

飛び道具と言えば、自動バイオリン。 直線で往復する弓を、タイヤのように回って無限に音の出る仕組みにしたもの、ってのも。 もはやからくり人形的な巨大なオルゴールの発展形でも使われてました。 楽器と呼べなくなってきてますが、こういうアプローチは大好きで。ここも白飯…

奏法の多彩さもなかなかすごい

歴史や分布範囲が広いだけあって、奏法の多彩さも中々素晴らしい。

擦弦場所を変えて音色変化、ハーモニクス、和音、ピチカート。 全く違う性格の音が作れる上にそれぞれがシームレス。いろんな意味でかなわんなー、という楽器です。

そんだけ楽器できるんだからバイオリンも・・・

結構な数の楽器を同時期にやっていた、なんて話になると、例により「色々楽器できるんすよね?バイオリンは?」の攻撃は受けます。

そこで、友人より

  • 普通のバイオリン
  • サイレントバイオリン

を譲り受けました。なに、これまでのように、短期間で弾けるようになってやる・・・と思いましたが!

 まだ梱包状態! あー、時間欲しい!

面白いのが出てる↓


これはオーソドックス↓

バイオリンイラスト
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