吹奏楽の呪い。儀式の道具にも使える幅広い楽器
民音音楽博物館所蔵
https://museum.min-on.or.jp/collection/img/data/T00150.png
骨かよっ!
パーカッションつながり、で強烈な印象の楽器を紹介します。
パーカッション界では、スネア大先輩に比べると出番は極端に少ない上に、場合によっては現代風の弟分に出番を取られる不遇の楽器。
弟分といっても、写真を見てもこの呪いの道具との関連が分からない人もいるかもしれません。キハダ君に代わった弟分とはビブラスラップ。
「俺だよ!ハンバーグっ!!」『カーーーーーッ!』 ですね。
ビブラスラップはLP社の商標なので、他社はキハダの名前で売ってるかも。
このキハダ。ラテン系で使われるエフェクト系楽器。なんといっても特徴は音よりも見た目です。
悪夢に出そうです
- ロバか馬の顎の骨が楽器本体
- U字型の下顎の骨に歯がずらり
- 骨と歯の間の歯肉がきれいに取り除かれ、ガタガタした状態
- U字の一つの縦の部分を持って、もう一つの縦を引っ叩くと、顎が振動、歯がガタガタ鳴る
なんでそれをやろうと思った。最初の人。
しかも、骨だから基本白い訳ですが、自分が見たのは極彩色にペイントされたもの。もう完全にメキシコの死者のカーニバル御用達です。 日本風のおどろおどろしい風合いではありませんが、骨です。
ポップな骸骨。つまりこの世界ですね。↓地域的にも近いところがあります。
対して弟分はすっきり
ビブラスラップは、U字を鉄の棒、歯は金属のピン、それがハマるのは木の箱で音の増幅機能も兼ねる。かなりすっきりしてます。
工業製品って、感じではありますが、音楽に関係ない人はこれがなんだかわからないでしょう。
同じ楽器として位置付けて良いのか?
骸骨の方と弟分。同じ音がしません。
骸骨は、音色も骨は割と骨太な「ガタガタ」という表現になる低い成分入り。
ビブラスラップは均一で高い音。 別物に近い違いがありますが、一応進化系、という位置づけのようです。
でも、結局は欲しかった表現にはビブラスラップだったのでしょうか。実際の登場頻度はビブラスラップ優勢です。
でも、あの曲で使われて
この楽器、いったいどこで使われているのでしょう?
北島三郎氏の与作で印象的に使われたおかげで、音色の認知度は非常に高くなりました。
(ブルーレイ展開が少ないのは、顧客層のせいか!?)
きっとそれがあったから、ハンバーグ!につながることになったのではないでしょうか。彼と彼を真似する物真似芸人のおかげでその分売り上げが上がりめでたいめでたい。